こないだ駅のホームを歩いててみた光景。
前から来たスマホ歩きの人、スマホに目を落として下を向いて歩いてる。
そこに向かいから白い杖をついてる人が歩いてきた。
スマホ歩きの人と白杖の人は接触。
杖が弾き飛ばされた。
杖の女性は足元に落とした杖をすぐに拾って歩きだし、スマホ歩きの人は相手を一瞥して何も言わずにそそくさと行ってしまった。
お互い怪我はなかったようたけど、なんだか見ていてやるせ無い気持ちになった。
スマホ歩きの人は駅の人混みを歩くのに、なんで周囲に注意を払わないのか。
自分はスマホを見て歩いてても、周りの人が避けてくれると思っているのか。
今回のように目の不自由な人がきたらどうするのか?
前から同じようにスマホ歩きの人がきたらどうするのか。
大多数の日本人なら人に迷惑をかけてはいけない、怪我させてはいけないといったモラルは持って生きているはず。
スマホ歩きの人はそんなモラルをもってないとは考えられない。
思うに、スマホをいじってると、現実での肉体の存在を忘れてしまうんじゃないだろうか。
現代はスマホがあればなんでもできる。
人間関係も、仕事も、遊びも、全てその中で行える。
そうした世界に接していると、現実の世界の存在意識が薄れて自分が現状どんな状況に置かれているのか忘れてしまうのではないか。
自分勝手で周りに気を使わない傍若無人な人なんじゃなくて、現実の自分の存在を忘れてる人なのかもしれない。
心ここに在らず、というか肉体ここにあらずと言った感じ。
もう一つ、飛行機理論みたいなものがあるのかもしれない。
飛行機事故に遭う確率は無視できるくらい低いので事故に遭うのを恐れて飛行機を使わないなんて馬鹿げてるという考え。
スマホ歩きをして事故を起こす確率は低いと見積もってるから、歩き移動中にスマホを使わないなんて馬鹿げてる、と。
まあ、これは理解できない訳ではない。
現代社会、スマホ歩きはある程度仕方ないのかもしれない。
だけど、スマホ歩きするにしても、危険を伴うことと自覚を持ってほしい。
没入しないように心がけて、周りに迷惑をかけないように常に心がけてほしい。
せめて点字ブロックの上ではスマホ歩きはしないでほしい。
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